(Cross-posted at the Y's Director's Blog)
昨日、2011年9月17日(土)、あさかホスピタルで開催されましたレイティ博士の講演に参加してまいりました。
レイティ博士は、医学博士であり、医学部臨床精神医学準教授として、ハーバード大学で10年以上にわたり教鞭を執っていらっしゃいます。
「脳を鍛えるには運動しかない」(NHK出版)は、博士の著書のタイトルです。
われわれは、漠然とした感覚、あるいは自分たちの経験的観測で、なんとなく「運動は頭にいい」ということをすでに知っています。ましてや子どもなら、その効果も顕著に期待できますから、多くの教育現場において運動が積極的に取り入れられていることは言うまでもないことです。
レイティ博士は、数多くの実験データから、その事実を科学的に実証なさっています。すなわち、やっぱり「運動は頭によかった」んだ、ということです。
私は、不勉強なことに、今回あさかホスピタルの方からお声を掛けていただくまで、レイティ博士のことは全く存知申し上げませんでしたし、あさかホスピタルの院長先生がお考えになっていらっしゃることも分からなかったと思います。今回の機会に感謝したいと思います。
さて、詳細な実証研究の数々については、博士の著書を各自ご覧になっていただくとして、レイティ博士は、毎日20~30分の有酸素運動が、脳の前頭前野に大きな良い影響を与え、「記憶する」、「認知する」、「集中する」、「作業を効率よく行うために学習する」、「評価する」、「発明・造形する」そして「感情を豊かにする」などの力を引き出すということです。
また、行動に問題のある子どものケースでも良い効果が認められ、「意欲が高まる」、「自我機能が高まる」などの結果が現れたということです。
そして、今回の原発事故により、子どもたちの屋外活動が制限されていることについて、潜在的な問題行動について危惧していらっしゃいました。
幸いなことに、ワイズの子どもたちは、エアートラックがあるおかげで、レイティ博士がおっしゃるところの30分の有酸素運動を実践することが可能な環境にあります。
YPKについては、毎日30分のPE(体育)の時間が設定されております。子どもたちは、エアートラック活動(先生の監督の下、自由に跳ぶ時間と、先生の指導による運動をする時間に分かれています)に加えて、今は運動会に向けたお遊戯のお稽古に取り組んでおります。午後から通学してくるアフタースクールYISやASPの学童さんたちは、その日の課業終了後の5時30分より、毎日6時頃までエアートラックを行っています。
ただ、いずれも午後の活動で実施いたしていますので、「朝」という時間にこだわるとするならば、さっそくYPKについては、朝のフリープレイタイムを利用して、朝のエアートラックの時間を設定したいなと考えております。
また、アルゴ幼稚舎保育園においては、「運動能力の育成」はその教育理念の3本柱の一つであることから、積極的にレイティ博士の研究に学んで、幼児にとって最も効果的な運動の方法を模索していきたいと思いました。
そして、週末の一般開放でいらっしゃる郡山市民の皆さまについてですが、一人でも多くの市民の皆さまに「まなそびプレックス」の存在を知っていただき、エアートラックを親子一緒に楽しんでいただき、汗を流してほしいなと願っています。
0 件のコメント:
コメントを投稿